高校1年生 総合学習で企業訪問をしました


高校1年生の4名が、夏休みも終わりに近い8月27日、日本橋にある東レ㈱を訪問し、繊維GR/LI地球環境事業戦略推進室主幹の寺井さまにお話を伺ってきました。

世界の食糧問題について説明する繊維GR・LI室長と本郷生

生徒たちに、企業訪問をした感想を聞いてみました。

―――これが初めての企業への取材ですよね?どんな印象でしたか?

「でかくて凄い。清潔。ものすごく立派なビルでした。23階の会議室で、1時間くらいお話を伺えました。」

―――高1は今年、全員がNN生命㈱の主宰する「SIR(Social Innovation Relay)」というビジネス・コンテストに参加するそうですが、企業に実際に調査に行ってみて、自分たちのコンテストに向けて、有益な情報を得られましたか?

「SIRは難しくて、今年に入ってずっと『先が見えない』という気持ちでした。これまで、“世界に存在する社会的な課題を解決するためのビジネス・プランを立てる”なんてやったことがなかったからです。でも、東レ㈱に取材をさせて頂いて、方向性は決まりました。」

―――行ってみて良かった?

「すごく良かったです。まだ企業に取材に行っていない人たちもいますけど、絶対に行った方がいい、と断言できます。電話やホームページ、本で得られる情報よりも、圧倒的に詳しく、生の情報が得られるし、本当に細かい現場の話が聞けるので、すごく面白いです。」

「最初は連絡するのとか緊張しましたが、いまはそういう気持ちがなくなりました。企業の方は本当に親切なので、みんなには是非企業訪問に行ってみることを勧めたいです。行けば、次にどう考えていけばいいのか、とかヒントも得られます。今からでもいいので、絶対に企業には行った方がいいです。」

―――なるほど、やはり実社会から学ぶものは大きいですねえ。では、君たちが解決したい社会的な課題について教えてくれますか?

「僕たちは、最初企業訪問する前までは、“世界の貧困をなくす”とか、“食料生産の増加をめざす農業改革”とかを考えていました。」

―――砂漠の緑化と農業改革ですか。なぜ東レ㈱なんですか?東レは繊維の会社だと思うんですが。

「東レさんは確かに日本有数の繊維会社です。でも僕たちがお話を聞きに行ったのは、東レさんとミツカワ㈱さんが開発した、「ロールプランター」についてでした。ロールプランターは、数年で自然に戻る特殊な素材で作られたシートに土を巻き込んで、大地に格子状に敷き詰めていくと、水さえあげていればそのプランターから野菜でも植物でも何でも育ち、砂漠化を防ぐことができるんです。南アでは、鉱山跡地は鉱石を取るために大量の化学溶剤が使われて汚染されてしまい、閉山して何年たっても草一本育たない荒野になってしまっています。その結果、風で汚染された砂礫が周辺の住宅街に飛散して、地域の住民の健康や環境全体に被害を及ぼしているそうです。そこで実証実験で、現在、南アでこのロールプランターを使ってみているそうです。」

南アフリカの鉱山跡地の緑化のために敷かれたロールプランター

―――そういう繊維も開発しているんですね!凄いですね。

「取材にいって、僕たちが思いついたようなことは既に企業さんがやっていて、その点では困ったなと思いましたけど、勉強になりました。これからどう展開させていくかが課題です。」

―――企業がそんな素晴らしい商品を開発されているとは知りませんでしたね。儲かっているんですか?

「それが、開発したものの値段が高いので、世界中の研究所などから『少しだけ提供してほしい』という希望にこたえるばかりで、まだ利益が出ていないそうなのです。利益が出ないと生産量も増やせないので、環境改善を大規模に行うこともできません。そこだけが悩み、と仰っていました。」

―――君たちが、こういう風なやり方をしたら売れるんじゃないか、というプランを提案してみることが出来ればいいですね。

「はい。少量の水があればどんな場所でも植物を栽培できるので、食料自給をあげたいお金もちの国、例えばサウジとかに売るのはどうかなと考えています。あとはヨルダンのザーダリ難民キャンプを運営するUNHCRや、日本政府のODAですね。難民の方々が、寄付に頼らずに、食料を自給し、可能であれば出荷することで稼げるようになればいいと思うんです。」

―――それは面白いですね!まさに社会的課題を先進的な技術を用いて解決する、というSocial Innovation Relayの目的にかなったプランだと思います。まだまだリサーチが必要だと思いますが、最後まで頑張って下さいね。今日は取材に応じてくれてありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとうございました。」

左から:高1-1 原田拓真、藤本秀太、佐藤滉一、白石大翔
お昼休みに取材を受けてくれました。

(取材:松尾弥生)


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