2020年6月のひとこと


授業に参加して、高橋さんはまこと、天性の教育者なんだなあと思いました。

かねがねわたしは、教育とは「教え、諭し、育てる」ことではなく、そこにいれば子どもが勝手に育つような場所をきちんと用意しておくことというふうに考えてきましたが、 そういう場所がここにはある。知識を「教える」ことより経験を「伝える」ことを大事にする授業がある。それをいちばんに実感しました。

「読んじゃいなよ!」―明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ
高橋源一郎編 岩波新書  2016年11月

上記は、高橋源一郎さんの授業に講師として参加した鷲田清一さんの言葉です。

その中にある「そこにいれば子どもが勝手に育つような場所」という表現には非常に心を動かされました。教育について語られたものですが、学校のあるべき姿をこれほど端的に表している言葉はなかなか見つからないと思います。

新型コロナウイルス感染症の影響で休校が長期間にわたり、「学校に来なくても済んでしまうこと」が少しずつわかってきましたが、その一方で「学校という場に来て初めて得られるもの」もこれまで以上にはっきりしてきたような気がします。

6月を迎えるにあたり、本郷が「そこにいれば成長できるような場所」であり続けるために我々にできることは何なのかをこれからも模索し続けていきたい、と改めて思いました。


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