2020年9月のひとこと


いまの社会では、人間がコンピュータを道具として使うのではなく、システムが人間の「上司」のように振る舞っている場面さえあります。まえがきで触れたウーバー・イーツなどはその一例でしょう。そういう時代に、人間には一体どんな価値があるのか、人間がやるべきことは何か。私自身、まだ明快な答えは出ませんが、将来を生きる若者たちのためにはそういう大きな問題を真剣に考えるべきでしょう。まず、考え続ける体力をつけていくことが必要です。

引用:『働き方5.0 これから世界をつくる仲間たちへ
落合陽一 小学館新書  2020年6月

 

『システムが人間の「上司」のように振る舞っている場面さえあります。』

かなり強烈な言葉ではありますが、決して誇張されているわけではなく、これがあたり前の世の中になってきています。では、我々人間がコンピュータに対して対等もしくはそれ以上の存在でいるためにはどんな力が必要なのでしょうか。残念ながら私にも明快な答えはありません。

ただ、コンピュータとの差別化を図るには「コンピュータよりも人間(自分)の方が上手にできること」を模索し、それを明確にすることが非常に大切なことだと思います。そしてこれは、個人の持つオリジナリティというものがこれまで以上に大きな意味を持つようになる、と言い換えることもできるでしょう。

それゆえ、生徒たちには「自分の頭で考えること」そして「自分の考えを持つこと」の大切さを今後もしっかりと伝えていきたいと思います。

学校という場所が生徒たちにとって「答えを与えくれる場所」ではなく、「自分なりの答えを探す場所」であり続けることが「生徒たちがコンピュータと共存していくために必要な力をつける」ことに繋がるということを常に心に留めて、今後も生徒達と接していきたいと思います。


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