2020年5月のひとこと


(前略) おまけにスマホの使用時間を調べると、中学生で平均一日二時間。平均ですから当然、三時間、四時間、五時間を費やしている生徒もいる。その間、奪われているのが「本を読む時間」です。

スマホの最大の罪はまさにこの一点、「読書の時間を奪っていること」に尽きます。あるいは「孤独になる時間」を奪っている、といってもよい。

人間の深い情緒は、孤独な時間から生まれます。暇や寂しさを紛らわすため、スマホゲームに没頭し、LINEやメールのやりとりでせっかくの孤独な時間を台無しにされてしまう。人間にとって最も大事な読書の時間を、スマホという名の麻薬が強奪しているのは大罪です。(後略)

「本屋を守れ」読書とは国力 藤原正彦著 PHP新書  2020年3月 より)

少々過激な表現ではありますが、スマホの持つ危険性というものが我々にダイレクトに伝わってきます。特に「孤独になる時間」を奪っている、という部分は人をしてなるほどと首肯点頭させるだけの説得力が十分にあるのではないかと思っています。

現在、新型コロナウイルス感染症の影響で生徒諸君は家の中で過ごす時間が非常に長くなっていますが、ぜひその時間を上手に使ってほしいと思います。もちろん通信機器の便利さとその有用性を否定することはできませんが、こういう時だからこそ意識してスマホから一定の距離を保つ時間を持ち、それを読書にあててみるというのはいかがでしょう。「孤独になる時間」が生まれ、それが自分自身を成長させることにも繋がるはずです。


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