2021年7月のひとこと


いまは、子どもも大人も、本当に考える時期。『じょうぶな頭とかしこい体になるために』という本を書いたことがあるけど、戦後ずーっと「じょうぶな体」がいいと言われてきた。それはつまり、働かされちゃう体。「かしこい頭」っていうのは、うまく世の中と付き合いすぎちゃう頭で、きりがないし、いざという時に弱いからね。今みたいな時期こそ、自分で考える頭と、敏感で時折きちんとサボれる体が必要だと思う。

コロナ後の世界を語る ― 現代の知性たちの視線
五味太郎「心は乱れて当たり前 不安や不安定こそ生きるってこと」より
朝日新聞社編 朝日新書 2020年8月

「これからの時代を生きていくためにはどんな力をつけなければならないのか」という問いに対する答えを見つけるのは非常に難しいことだと思いますが、私が考える現時点での回答は「考え続ける体力を持つこと」です。これを言い換えればまさに「じょうぶな頭」を持つこと、になるわけですが、五味氏が指摘する「かしこい体になる」という視点を持つことも非常に大切だと思います。

こんな世の中だからこそ、とにかく頑張りすぎないこと。生徒諸君には「自分で考える頭と、敏感で時折きちんとサボれる体」の意味することをしっかりと理解し、バランスの取れた生活を送ってもらいたいと思います。


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