昭和２０年卒業生の卒業証書授与式を行いました

11月5日(木)に本校を昭和２０年に卒業した方々の卒業証書授与式を開催しました。

本校では、昭和20年（昭和19年度）の卒業式を校庭で実施しました。
昭和20年2月の空襲により校舎のガラスが吹き飛ばされるなど、甚大な被害を被っていたためです。
当時は、生徒も集団勤労奉仕としていくつかの陸軍兵器製造所等に動員されており、１日だけ休暇を取り卒業証書を受け取りに来たそうですが、諸事情で受け取りに来られなかった方がいたことが分かりました。

戦後70年を節目とし、学校としては、正確な名簿が空襲で焼失し、全員を把握していないものの、現状把握できている方々向けに「卒業証書授与式」を実施することと致しました。

式では、当時の徳川宗敬校長先生名で発行された「卒業証書」が松平理事長から授与され、７０年越しの卒業が実現しました。
松平理事長からは、
『卒業から70年が過ぎ、それぞれの分野で大成された皆様に卒業証書をお渡しすることができて、嬉しく思います。』
とお祝いの言葉が伝えられました。

また、北原校長先生からは戦後７０年に亘り、本校の建学の精神である「国家有為の人材の育成」を体現されてきた先輩方に対し、感謝の気持ちを伝えました。

また、式終了後には、完成した本郷ギャラリーで当時の写真などを見たり、当時の本校の様子をお話しいただく懇談会も行われたりと、貴重なお話も聞くことができました。