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今月の一言

2023年12月のひとこと

 コロナで中止やオンラインでの実施となっていた父母の会主催の講演会が4年ぶりに対面で行われ、今年度は本校卒業生の大前祐介さんが講師を務めてくださいました。大前さんは高校生の時に男子200mで国体優勝、また卒業後は同じく男子200mでジュニア
のアジア記録を作るなど陸上競技の選手として大活躍され、現在は母校である早稲田大学競走部の監督をされている方です。
 お話の内容は、個性の違う選手とどう向き合いどう育てていくのかなど、保護者の方々や我々教員にとって非常に参考になるものが沢山あり興味深く拝聴しました。
 ここで、大前さんの話の中で、最も印象に残っている言葉の一つを紹介します。

「学内というとても身近なところに自分が目標とする仲間がいてくれたことが自分に は非常に大きな刺激となっていました。その存在のおかげで自分は大きく成長することができたと感じています。」

 大前さんが目標としていた仲間というのは、同学年で後にオリンピック金メダリストとなった北島康介さんのことです。大前さんが全国大会出場を目指しているときに、北島さんはすでに全国優勝、オリンピックへの出場を目指しているときに、北島さんはオリンピックで入賞など、常に大前さんの遙か前を歩いており、そこに追いつこうと必死になることが自分の成長に繋がった、という話をしてくださいました。

 身近に目標となる仲間が存在するというのは、非常に幸せなことだと思います。現役の生徒諸君にもぜひ大前さんのように、この本郷という場で自分の目標となる仲間を見つけてもらいたいと思います。勉強にしろ、運動にしろ、この本郷という空間なら必ずや目標とすべき仲間を見つけ出すことができるでしょう。仲間同士で刺激し合い共に成長する、今も昔も変わらず、それが本郷生の大きな特徴の一つだと私は思っています。