今月の一言
2025年9月のひとこと
今年の夏休み期間も猛暑日が続きました。熱中症から身を守るために、暑さとどのように向き合うかが大きな課題となりました。1学期の終業式では、熱中症や水難事故から身を守るために、私たちが持つべき認識について話をさせていただきました。加えて、通常とは時間の流れが異なり、自分の裁量で時間の過ごし方を考えなくてはならない夏休み期間に、是非自身の生活を見つめ直し、家族の生活に少しでも貢献できることに取り組んでほしいということを伝えました。
夏休みが終了した段階で、生徒のみなさんには、是非夏休みの生活の振り返りをしてほしいと思います。頭の中で、なんとなく夏休みの出来事を追想するのではなく、しっかりと言語化し、自己評価できる点、反省するべき点を文章にしてほしい。言語化することで、夏休みの生活を客観視し、明確なイメージを持つことが、今後の生活の質を高めていく契機となると考えているからです。
夏休みには、部活動の合宿、海外研修、中2の林間学校、中1と中2のEnglish Campなど多くの宿泊行事がありました。仲間と過ごす時間の中で、自分は何を考え、何を思ったのか、記憶が鮮明なうちに各自が持っている手帳に書き留めておきましょう。高校1・2年生は、大学のオープンキャンパスに参加したと思いますが、その大学のキャンパスの雰囲気や学びの質を自分の言葉で表現することによって、自分の将来の学び舎に対する具体的なイメージを持ってもらいたいと思います。
そして、高校3年生は夏休み期間の学習目標の到達度を自己の言葉で評価して、今後の目標設定に活かしてほしい。クラブ活動と受験勉強の両立に悩みながら夏休みを過ごした生徒も多いと思います。時間に余裕がある受験生はいません。皆、時間のやりくりに苦労しながら、学習の質を高めるために努力を続けています。夏休みにあまりうまくいかなかった事項を敢えて言語化するのは、なかなかしんどい作業ですが、うまくいかなった事項の中に、秋以降の進歩につながる契機が眠っているのです。秋以降は、時間との闘いが、受験勉強の中でさらに焦点化されます。時間と学習の質を凝視する姿勢を持って、自己評価を高めるための小さな実績の積み重ねを大切にしてほしいと思います。