今月の一言
2026年2月のひとこと
1月最後の週は、厳しい寒さのなかで、体調管理に留意しなければならない日々が続きました。そして、この厳しい寒さの中、入試に挑んでいく受験生の皆さんは、かなりの緊張を強いられていると思います。
今まで長い時間をかけて蓄積してきた力をたった1回のテストの中で発揮しなければならないという単純な事実。私はこの事実に改めて対峙するとき、入試とは非常に過酷な経験であるということを痛感します。
しかし、こうした過酷さの中に、受験生が入試というものに正面から立ち向かうことの意義があるとも思うのです。たった1回のテストの中で、自身が蓄えた力を発揮することの難しさを認識するからこそ、受験生は体調管理を万全にし、あやふやな知識の定着に心血を注ぎ、プレッシャーをはねのけて丁寧に答案を作成するという慎重さと謙虚さを身につけていきます。後がない、たった1回の機会の中で力を発揮しなければならないという緊張感が、自身の脆弱性を正面から凝視する謙虚さと、自身を厳格に管理する自律性を導くのです。限定された機会の中で、蓄えてきた力を存分に発揮しなければならないという機会は、入試に限定されるものではなく、今後の長い人生の中で幾度となくあるでしょう。入試は合否という結果を突きつけるという点で、試練であるかもしれませんが、今後の人生で何回も立ち向かっていかなければならない過酷な現実を通して、自身の謙虚さと自律性の必要性を強く訴える、貴重な経験の一つであると私は考えています。
受験生の皆さんには、自己を凝視し、入試をかけがえのない自己成長の機会だと考えて、蓄えた力を存分に発揮できるように頑張っていただきたいと思います。緊張は自己を成長させる大きな力の源泉なのです。