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学校生活

中学2年生 林間学校レポート

中学2年生は、8月18日から21日までの3泊4日で長野県車山で林間学校を行いました。

1日目

森林保護活動の一環として、特定外来生物「オオハンゴウ草」の除去作業を体験。一見するときれいな花ですが、生態系に悪影響を及ぼすということで除去しなくてはならない雑草です。しかし、自然の一部である植物を刈ることに生徒達も複雑な気持ちを抱いているようでした。
夜は、翌日畜産体験をさせていただく鷹山ファミリー牧場の方から届いた「今を生きる若者への熱いメッセージ」を拝聴しました。

2日目

畜産体験で牛舎での搾乳とブラッシングを行いました。
初めは恐怖で牛に近づけなかった生徒達も、慣れてくると愛情を込めた手つきでブラッシングをしていました。そこには、翌日出荷される牛もいました。
昼食は、青空のもとでのバーベキューでした。1か月前にこの牛舎から出荷された牛だそうです。「いただきます」の言葉で命を受け継ぐという行為をかみしめながら用意された食材を完食しました。

3日目

車山高原で12kmのトレッキング。その険しさと雄大さに、改めて大自然への畏敬の念を抱いた様子でした。

最終日

ともに過ごした仲間たちと、長縄とび。中1のオリエンテーションの時と比べ1年でずいぶん進化していました。
また、41人42脚はゆっくり歩ききることという事を目標に全員で掛け声をかけあい、踏破できました。
どちらも仲間たちと息を合せておこなうもので、4日間の合宿の締めにふさわしい達成感を得ることができました。

私たちはあたりまえのように日々、自然の恵みを享受しています。しかし、それはそれらを守る多くの人たちあってのことであり、尊い命を受け継ぎながら私たちは生きさせてもらっている事と、ゆえに「いただきます」というのは感謝の気持ちなのだという事を、彼らなりに感じ、今後の生活を送ってくれることを願ってやみません。

 

最後にこの4日間の合宿を終えた生徒達の短歌をいくつか紹介します。

霧明けた眼下に望む大草原アサギマダラが僕をむかえる H. A. 君

我が一生いくつ足してもまだならぬ八島湿原の歴史と文化 Y. S. 君

牛たちの説明をする飼育員目元に光る優しい涙 K. Y. 君

殺される家畜に野菜外来種どの生物にも罪はないのに T. M. 君

牛触り初めて気づく暖かさ心に決めた「命受け継ぐ」 K. O. 君