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学校生活

2学期が始まりました

9月1日(土)に始業式が行われ、2学期がスタートしました。

中には部活などでたくさん登校していて
「夏休み?そんなものはありませんでした(笑)」
という生徒もいますが、久しぶりに全員が揃いました。

始業式の前後には、本郷数学検定試験(本数検)・英語課題テスト・古典テストなど夏休みの課題をふまえたテストが行われました。全て終わった後に
「やけに今日は一日が長くない…?」
とぼやく生徒もいました。

始業式の校長講話では、中学校2年生が夏休み中に実施した林間学校での牛のブラッシングに関するエピソードが紹介されました。
” そこには「今日が最期のブラッシング」だという牛がいました。「“さいご”って、どういうこと?」と一瞬、ハテナ?と思いつつ、「ああ、そういうことか・・・」と、とても切ない、悲しい気持ちになりました。はっきりと牧場の方が言われたわけではないけれど、その牛は、もうすぐ、別の形で人間の役に立ってくれる、そういうことだったんですね。それで、それを聞いた生徒たちは、もうそれは一生懸命ブラッシングをしてくれたのです。”

” それで、僕は思うのですが、私たちはふだん、食事の前に習慣で「いただきます」といいますね。でも、その「いのちをいただく」という意味を、知識として知ってはいるけれども、ああして、牛の大きな、あたたかい体に触れて、目で見て、耳で聞いて、触れることで、「いのちを頂く」という意味を、やっと私たちは肌で理解するんじゃないか。知るというのはそういうことなんじゃないか、と思ったのです。”

様々なことを、知れば知るほど人間は謙虚になると思います。僕も、これまでお目にかかった色々な方を見ていると、世に優れた人は、謙虚な人が多いと思います。その理由が、この牛たちの命を通じて、分った気がしました。”

牛のブラッシングをする中2の生徒たち

” 最後に、二学期の過ごし方ですが、本郷祭にマラソン大会、クラブでは新人戦、高校3年生は毎日学校に通う最後の学期になります。普通であれば受験勉強のことばかりが気になると思います。けれど高3生の日直日誌、素晴らしいものが多いんです。たとえば

「本郷生活最後の学期だから、勉強だけではなくて日々を充実させたい。マラソン大会では去年よりタイムが落ちるかも知れないけれど、全力を尽くす」
素晴らしいですよね。自分の目で見て、肌で感じて、体験することが、本当に自分の身になるのだと思います。とにもかくにも、日常を充実したものにすることが、実体験を豊かにする。自分を豊かにすることに繋がると思います。

どうぞみなで、二学期を充実させていきましょう。 ”

(文責 松尾弥生)