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学校生活

順天堂大学との高大連携プログラムを実施しました。

先日、順天堂大学との高大連携プログラムの一環として、医学部との特別イベントを開催しました。今年は特に、湘南白百合学園さんとの3校共同プロジェクトという、新しい試みが実現しました。このような女子高とのコラボレーションは、本校にとっても貴重な機会であります。大きな期待とともに、少しの不安を胸に秘めていましたが、結果として、生徒たちにとって特別な2日間となったようです。

初日は、順天堂大学の小倉先生と發知先生が企画された新しいタイプのワークショップ「ENT!」を体験しました。これはカードゲーム形式で医療現場を模擬体験するもので、入院患者さん一人に対して多くの医療スタッフが関わることや、医師や看護師だけでなく多職種がチームとして連携している重要性を学ぶ内容でした。生徒たちは、普段なかなか触れることのできない医療現場のリアルな課題に驚きつつ、チーム医療の奥深さに触れることで新たな発見を得ていました。

二日目は、順天堂大学お茶の水キャンパスに2校が集まり、さまざまなプログラムを体験しました。先生方の講演では、コロナ禍における検査体制確立のご苦労や、女性医師としてのキャリア形成の挑戦、そして夢を諦めずに追い続けることの素晴らしさについて、それぞれの視点から熱意あふれるお話を伺いました。「常に患者さんを中心に」「命と笑顔を守るため」という言葉に込められた強い信念は、生徒たちの心を深く揺さぶったようです。

また、施設見学では、最先端の医療設備や歴史資料館を訪問しました。特にシミュレーションセンターでは、防護服を着用して採血の実習キットを使った体験や、エコー診断の疑似体験に挑戦しました。本校OBである福島先生が丁寧に指導してくださり、その細やかな説明に感動した生徒も多かったようです。さらに、OBの方々から「この施設は僕の順天堂自慢の一つ」という誇らしげなコメントを聞き、生徒たちは医学の世界に対する憧れと興味をさらに深めた様子でした。OBOG懇親会でも、学生時代の記憶や、充実した大学での学生生活が語られ、自分たちの日々の学校生活の延長として、医学部生が身近なものに感じたはずです。

このプログラムを実現するにあたり、熱心にご指導くださった順天堂大学の先生方、施設スタッフの皆様、そして詳細な準備に尽力いただいた事務局の皆様に心より感謝申し上げます。また、貴重な時間を共に過ごした湘南白百合学園の皆様とのご縁にも感謝しています。これをきっかけに、さらに広がる学びの可能性を、両高校の教員は楽しみにしたいと思います。

この2日間の体験を通じて、生徒たちだけでなく私たち教職員も多くのことを学びました。そして、この特別な機会が新たな挑戦への第一歩となることを願っています。

最後に本校生徒たちの感想をいくつか紹介します。

・人を救うということの重さを知り、順天堂大学に行きたいという決意に繋がった。

・医学部に入るには多くの努力の積み重ねが大事だと理解したので勉強に励んでいこうと思った。

・今までは医師という職業が漠然としたものだったが、実際に医療体験をすることでそれらが少しクリアになったし、医学部の大学に受かるためにも今から少しでも多くの努力をしたい、活動をしたいという思いが強くなり、人を助ける仕事がいかに責任あるか理解できた。

・今回のプログラムを通じて医療従事者や医療機器などの凄さを感じ、また今後は医学部を志望するかしないかをしっかりと考えようと思った。

・実技体験は血液採取が一番面白かったが、実際に患者さんにやると考えると、とても怖かった。

 

(湘南白百合生徒さんとのコラボレーションに対する感想)

・緊張してあまり話せなかった。

・初対面なのにこの対応力!

・他校がどのような雰囲気かがわかった。

・男子校では感じられない考え方を共有する事ができた。