江原啓之さん
1983年度デザイン科卒業
現在
スピリチュアリスト
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100周年にむけて
私が入学したのは、本郷高校デザイン科でした。現在の2号館がある場所に、デザイン科専用の建物がありました。１学年にたった１クラス。3学年で合計3クラスがこの建物を使っていたのでした。このような贅沢な学びの場を与えていただけたことを、心から感謝しています。私が在学したデザイン科での3年間は「視点」の学びだったと思います。デザインを通して、様々な「ものの見方」を教えられたと感じます。学問の上では形の捉え方、色の捉え方などですが、素晴らしき先生方のご指導により、人の心の視点をも養われたと思います。
デザイン科の卒業生は、社会に出てデザイナーとして活躍しています。私は狭義のデザインの道からは離れましたが、人生のデザイナーとして活躍していると自負しています。人生の捉え方の視点も育てていただいたのが、本郷高校デザイン科だったと思います。
現役生へのメッセージ
私が在籍していた時代の理事長は、松平頼明先生でした。当時「現代のお殿様」とメディアに取り上げられたりもしていましたが、実に気さくで生徒を大切にしてくださる先生であったと記憶しております。
私の時代の修学旅行は、松平家のご家系の李方子様にお目にかかることもあり、当時夜間外出禁止令が出されていた韓国でした。修学旅行は生徒の親睦旅行という印象が強く、当時危険な韓国になぜ行くのかと反発もありましたが、
「修学旅行なので学びを修めてください。」
と、硬派な返答をいただきました。今では歴史上の人物に直接お目にかかる機会を与えていただけたことに深く感謝しております。
本郷高校はこのように歴史のある学校です。卒業生にも歴史に名を刻む方々も大勢いらっしゃいます。在校生のみなさんには、このような豊かな土壌を誇りに思い、社会にはばたいていただきたいと思います。