梅津新矢さん

梅津新矢さん
2010年度普通科卒業

現在

札幌医科大学大学院医学研究科博士課程

在校当時の思い出

高校3年間は特進クラスに属していましたが、当時の教室は巣鴨駅側の門から入ってすぐの3階にあり、同学年の他のクラスとは離れたところで、時間帯によっては下の柔剣道場からの音と匂いが湧き上がってくる場所でした。しかしその分先生方とや生徒間の距離が近く、また文理混合のクラスであったため、和気藹々としながらも切磋琢磨する環境に身を置けました。

卒業してからも定期的に集まっていましたが、近年はコロナ禍で実施できておらず、またクラスメートと再開できる日を心待ちにしています。

私は中高6年間ESS部に属していました。お菓子やお茶をいただきながらゲームやディベート、自由会話をし、楽しい時間を過ごしました。運動部のような明確な目標があったわけではありませんでしたが、あの時に大量の英語に触れ色々な考えに触れたことは、大学以降にも大いに役立ちました。今の部員は英語劇やスピーチにも励んでいて、コロナ前は後輩が成長する姿を文化祭で見るのが楽しみでした。

学校生活でも部活動でも、そして医学部在学中からお世話になっている本郷医師の会の先生方においても、縦横のつながりがあり、良いご縁に巡り合えたと感じています。

現役生へのメッセージ

私が本郷高校を卒業した2011年3月には東日本大震災が起こりました。大学受験の後期日程は乱れこの先の社会も見通せない中、合格をいただいた防衛医科大学校へと進学しました。

陸上自衛隊医官に任官後は新型コロナウイルスの世界的な流行があり、防疫対策やワクチン接種などを経験しました。そして今は転勤先の北海道で臨床、研究活動に従事しております。

現代はVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)の時代と言われますが、この30年を振り返ってもうまく行かないことも多く予想外の連続でした。それでも分岐点で必ず一期一会があり、私はその一期一会に拾われてきたと感じます。ただその場限りにするのではなく、良い一期一会を迎えられるよう日々努力することが大事だと考えています。

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