ドル有生さん

ドル有生さん
2013年度普通科卒業

現在

東京大学大学院理学系研究科 博士課程3年 / 日本学術振興会特別研究員(DC1)(2022年度現在)

在校当時の思い出

本郷での中学・高校生活は、ありきたりな表現ですが、素晴らしい先生方と友人達に恵まれた本当に幸せな6年間でした。

最も印象に残っているのは、高校の修学旅行。京都から広島に至る4泊5日の旅のほとんどが班ごとの自由行動という、徹底的に自主性を鍛えられた私達の学年を象徴するような大胆な行程の中、一生の思い出を作れました。当時の班のメンバーとは今でも定期的な集まりが続いています。

中高と所属した生物部は部員こそ少なかったですが、その中で日々の活動内容を自分達で考えて試行錯誤していった体験は現在私が行なっている植物学研究の基礎になっていると思います。

高3の時もこっそり東大模試を中座して参加した伊豆諸島での夏合宿はとりわけ楽しく貴重な経験でした。学業面でも、高校3年間籍をおいた特進クラスで担任の倉澤幹彦先生に事あるごとに発破(挑発?)をかけられながら個性的なクラスメートたちと高いレベルで切磋琢磨できたことが、現在に至る私の財産になっています。

現役生へのメッセージ

卒業して時間が経ってみると、中学・高校の6年間は在学時に想像していた以上に濃密な時間だったと実感します。6年という時間をどのように活用するかは人によって様々だと思いますが、何をするにしてもぜひ能動的に、自分で考えた最善の道を突き詰めていって下さい。例え上手くいかなかったと感じても、自分が選んだ道ならその経験から何か得るものがあるはずです。

100年という長い歴史の中できわめて多様な分野で活躍する卒業生を輩出してきた本郷学園には、そうした自由な挑戦を支える土壌があると思います。本郷学園の一卒業生として、そして一ファンとして、微力ながら応援しています。

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